収納棚設置

内視鏡室の奥の階段下にちょっと物がおけるスペースがあります。

ここに、収納棚を設置しました。

まずは、棚柱というのを4本壁に取り付けます。

棚柱はアマゾンでも売っていますが、私はジョイフル本田で購入しました。

棚柱につける棚受けは、以前購入していたものを使いました。

もともと、クリニックを建てた時に3か所棚柱がついていたので、棚を増やすため以前買っていたものがありました。

ここに合わせて切った板を置きます。

完成!

今回はヒノキの板を使ったので、内視鏡室に入ると少しホノキの良い香りがします。

簡単そうに見えると思いますが、実は以外に大変でした。

一応、壁をたたいて取り付け箇所の奥に木材が入っていると思ったのですが、入っておらず石膏ボードでした。

石膏ボードでも取り付けられるボードアンカーなるものを急遽アマゾンで購入して壁に埋め込んでその上からねじで固定しました。

説明では、3㎜程度の穴をあけてドライバーで押し込むと書かれていましたが、なかなかうまく入っていきません。

破損した、ボードアンカーです。

結局5㎜の穴を開けたらうまくいきました。

大変でしたが、結構便利ですね。

やって良かったです。

スタッフにも喜んでもらいました。

大腸検査していますか

大腸がんの罹患数は、すべての癌の中で一番になっています。死亡数は2番目なので治る方も多いということだと思います。

もちろん早期発見、早期治療が大事ということです。

 

少し前に、長野県の昭和伊南総合病院の堀内先生が自分で大腸内視鏡をやる場合、座った姿勢でやるのが一番楽だ。ということを論文にして、イグノーベル賞をとりました。

堀内先生が講演会で宇都宮に来た時に大変ではないのか聞いたところ、簡単ですよ。と答えていたので、機会があれば私もやってみたいと思っていました。

 

本日、一人で大腸内視鏡をやってみたのでこれからやりたいと思っている方(あまりいないと思いますが)への参考の意味もふまえて書いてみたいと思います。

 

最初の難関は、ブスコパンの筋注です。

ブスコパンは、腸の緊張、蠕動を抑えるので使った方が挿入、観察が楽になります。

自分で自分に注射をするのに、若干の抵抗はありましたが、インスリン用の細くて短い針のシリンジを使って、根元まで刺して注入しました。

まず、第一段階クリアです。

 

次に、自分のおしりに内視鏡を入れるのに意外に手間取りました。

初めての経験で、どっちに内腔があるのかわかりにくかったのですが、ゆっくりと慎重に入れていったら目の前が開けてきました。

 

次に、S状結腸の挿入です。内視鏡がたわまずに入れば一番良いのですが、やはりたわんでしまい、おなかが張る感じがあります。内視鏡をひねる動作はしにくいので、いつもとは勝手が違います。普段は、内視鏡がどこを通っているのか意識しながら挿入しますが、押して引いて自分のおなかと相談しながらやっていると、いつの間にか盲腸まで到達していました。

 

検査前の排便では、ほぼ透明な水様でしたので、大腸の中に残渣はほとんどないかと思っていましたが、ちょっと残っていました。

そうです。患者さんには、前日の食事は野菜やきのこなどは食べないで!と指導するのですが、昨夜すきやきだったので、野菜もしいたけも、しらたきも食べていたのでした。

やはり、前日の食事は大事なのだなと再認識しました。

それから、当日の前処置で今回サルプレップを飲用したのですが、飲みだして3時間たった時点できれいになったと判断したのが、ちょっと早かったかもしれません。

検査後も水様便はでていました。

(サルプレップは試供品としてもらっていたものを今回使わせていただきました。当院では採用されていません)

 

検査前は、うまくいくかなと不安に思ったりはしましたが、何とかなるものですね。

安心できて良かったです。

内視鏡医の先生方、自分でやってみてはいかがでしょうか。

そうは言ってみたものの、私個人はしばらくはやらなくていいかなと思っています。

 

 

待合室のエアコンが壊れました

今週火曜日の午前の診療が終わった時に、スタッフから待合室のエアコンが壊れたみたいだとの報告を受けました。

水滴が垂れているのと鈴虫がないているような異音がするとのこと。

確かに、鈴虫がないているような音がします。

その日の夜に慌てて電気屋さんに行って購入を決めました。

 

購入の決め手は、取り付ける時間の指定がヤマダ電機ヨドバシカメラはできずに、ケーズデンキだけ木曜日の午後に指定できたことでした。(時間があまりなかったのでコジマ電気には確認してません。)

診療時間中の取り付けはちょっと無理だろうと思ったのと、できるだけ早くつけて欲しかったので、あまり選ばずに決めてしまいました。

 

一時はエアコンが品薄で取り付けるまで時間がかかったとのことでしたが、2日間我慢しただけで新しいエアコンを取り付けていただけたので感謝です。その間、患者さんにはご迷惑をおかけしました。ちょっと暑かったかもしれません。

 

当院も開業してもうすぐ丸12年になります。エアコンはクリニックに10台ありますが、そのうちの買い替えは2台目になります。ほかのエアコンも壊れると困るので早めに交換も考えないといけないのかもしれませんね。

 

 

花火大会

8月になりました。

診察室のカレンダーを8月にしたら、長岡の花火大会の写真でした。

ちなみに、KAGAYAさんという写真家のカレンダーです。

 

花火大会にはなぜかいろいろ行っています。

それぞれに想い出があります。

 

以前、大江戸花火大会が江戸川で毎年開かれていて、フジテレビで放映されていました。

花火は対岸の埼玉県三郷市の方から打ち上げられるのですが、芸能人がいる舞台は松戸側に設置されていました。

中学生の頃は友人と一緒に見に行ったりしていました。

高校生になってからは、高校弓道部の面々と見に行ったりしましたね。10人以上いたのではなかったかな。

 

大学弓道部の面々と諏訪湖の花火大会に行ったこともありました。こちらも10人以上いたと思います。

車何台かに分乗していきましたね。

先発隊が良い席を確保してくれていて、結構よく見えました。

 

仙台の大学に行った高校時代の友人のところに遊びに行った時に、たまたま松島の花火大会に行くことになって行きました。

帰りの電車に乗るのにすごい列になって、1時間くらい待った記憶があります。

 

墨田川の花火大会も見に行きました。ものすごくたくさん人がいましたが、帰りは松島と違って使用できる駅も電車もたくさんあって、それほど待たずに帰れたのがさすが東京と思いました。

 

社会人になってからは、そんなに花火大会に行っていないですかね。

鹿沼市に住んでいたころは、鹿沼の花火大会には行っていましたね。徒歩で数分の距離でした。住んでいたマンションからも見えましたけど。

 

そういえば、仙台の大学に行った友人が社会人になって東京に住んでいて、そこのマンションから花火が見えるとのことで、夫婦そろって行きました。他にも何組か友人夫婦が集まってました。あれは、何花火大会だったのだっけ。

 

他にも、山梨は花火大会がいっぱいあったので大学生の頃はいろいろ行きました。

市川大門町(今もあるのかな)に花火を作っている工場がたくさんあるのと、大きな川が2つ流れているので盛んだったのだと思います。

 

どの花火もきれいでした。

どれも良い思い出です。

ドーンと腹の底に響く感じがたまりませんね。

 

 

 

 

ヘリコバクターピロリ抗体検査の注意点

ピロリ菌の検査法にはいろいろあります。

まず、除菌判定に用いるのは尿素呼気試験(UBT)が基本になります。

息を吐いて、薬を飲んでもう一度息を吐くという検査です。

これに匹敵する精度を持つとされるのが、便ピロリ抗原検査です。

診断では、上記2つ以外に血清ピロリ抗体、尿ピロリ抗体、迅速ウレアーゼ、鏡検法、培養法なども用いられます。

なかでも、血清ピロリ抗体は簡便なので、検診を含め多く使われている検査です。

 

検査は、どの検査も精度が100%ということはなかなかないので、その限界を正しく知る必要があります。

従来の血清ピロリ抗体は、カットオフ値が10で、10未満でもピロリ陽性者がいるということが知られていたのですが、現在のラテックス法になってから(だいたい2000年4月から)はカットオフ値10以上の陽性者でも実はピロリ菌が胃内にはいない(偽陽性)という方が結構います。

 

内視鏡検査でピロリ菌がいそうと判断できればよいですが、いないと考えられた時や微妙な場合は、尿素呼気試験などを行って本当に要るのか確認した方が良いです。

当院でも、検診などでピロリ抗体陽性と判断されて、胃カメラで本当かな?と思って尿素呼気試験で陰性が確認された人は結構います。10人は超えているのではないでしょうか。

ここを間違えてしまうと、ピロリ菌除菌群とピロリ菌陰性群ではその後の胃がんのリスクが異なり、胃カメラの必要性、頻度が変わってきてしまうので注意が必要です。

 

ゴールデンウィークの過ごし方

みなさんは、GWをどのように過ごしましたか。

私は、主に本の片づけと読書に費やしました。

本の片づけの前に、まず本棚を作りました。

本棚は、大きかったので作るのは結構大変でした。

横にした状態で作って、その後に立てる作業も難渋しました。

本体は25㎜と30㎜の厚さの集成材で、棚板も25㎜の厚さで作ったのでとにかく重い!

巨大な本棚を作る際には、皆さん注意しましょう。

 

その後に、取っておく本、捨てる本、買い取ってもらう本に分けました。

捨てる本と買い取ってもらう本で段ボール4箱分になりました。

だいたい分けたのですが、もう少し取っておく本を減らした方が良いかなと思っています。

ついつい本も読みながらなので時間もかかります。

 

久しぶりに読んだ本で、結構良いことが書いてあったのでちょっと紹介したいと思います。

 

「ハーバードの人生を変える授業」というタル・ベン・シャハーという著者の本です。52の章からなっていて、一つ一つの章に大変興味深く意義のあることが書かれています。

まず最初の章には、感謝することの重要性が書かれています。

毎日、感謝したことを5つ書き出したグループは、そうしなかったグループに比べよく眠るようになり、良く運動するようになり、身体的な不調も減ったそうです。

その後の章に、習慣化すること、運動することの重要性も書かれています。

それほど大した労力ではないので、みなさんも寝る前に感謝できることを書き出してみるのはいかがでしょうか。

 

それから、上橋菜穂子さんの最新刊の「香君」上下巻を読みました。以前の作品の「獣の奏者」ⅠⅡ巻も読みました。「鹿の王」1-5巻は読んだことがあったのですが再読しました。3作品ともどことなく似たような感じがあります。

とてつもなく不幸な絶体絶命の危機から始まり、何とか乗り越え、運命に翻弄されながらも頑張って生きて成長していく。最後はまあまあおさまりの良いところに落ち着いてああ良かった。という感じですかね。

小野不由美さんの「十二国記」シリーズも壮大な世界観でとても好きなのですが、上橋さんの物語も「十二国記」ほどではないですがどれも壮大です。特に「鹿の王」のスケールはなかなかのものです。

上橋さんの作品の方が、最初から最後まで筋が通って納得できる気がします。初めはつらい境遇でもきっと良い終わり方になるのだろうと期待しながら読み進めることができ、期待に裏切らないほんわかと良い感じで終わるように思います。

まだ読んでいないシリーズもあるので、徐々に読んでいきたいと思います。

 

 

ドライブ・マイ・カー2

前回、「ドライブ・マイ・カー」の作品について軽く感想を述べたのですが、今日はもう少し掘り下げてみます。
あくまでも、私の考えなのでそういう考えもあるのかな程度に読んでいただければ幸いです。

 

村上春樹さんの作品は、好き嫌いが結構別れると思います。
私は好きな方ですが、嫌いという人の気持ちもわかる気がします。
登場人物がすぐセックスするとか、作品自体よくわからないとか、そんな感想も聞きます。

 

村上春樹さんは、セックスをコミュニケーションのひとつと捉えていると私は思っています。
そして、濱口監督も村上さんがそう捉えていると考えて今回の作品になったと思われます。
主人公の妻と浮気をしていたダメダメな俳優が出てきますが、共演者とセックスをするということを暗喩するシーンがあります。
この俳優は、相手をもっと知りたいと思ったときにセックスをすると言っていました。
一方、主人公と女性運転手の間には、セックスを介さないでお互いを理解しあうことができました。
これを対比することで、コミュニケーションという主題のひとつをわかりやすく提示しているのかなと思いました。

 

「ドライブ・マイ・カー」の原作が収められている、「女のいない男たち」という短編集には、「ドライブ・マイ・カー」が一番先に収録されていて、一番最後に書き下ろしで表題名と同じ名前の「女のいない男たち」が収録されています。
「ドライブ・マイ・カー」は、愛する妻を失った男性の物語ですが、「女のいない男たち」は、愛する妻を失った男性を第三者的な立場から思いやるお話です。
愛する女性を失った男性は、その喪失感から、女のいない男たちになってしまう。そうならないと良いのだが。みたいな話です。
「ドライブ・マイ・カー」が収められていて、それに関連してこれを書き下ろして収録したものと思います。


私は、「女のいない男たち」を読み返してみて海老蔵さんのことを考えました。
海老蔵さんは、愛する妻を失って、それでも周りに女性がたくさんいると報じられているようです。
最初は、女のいない男たちとは全然逆なんだなと思ったのですが、もしかしたら海老蔵さんは愛する妻を失って、その喪失感がすごすぎて実は女のいない男たちと同じような状況になっているのかもしれないと思いました。
私は、特に海老蔵さんが好きなわけでも、擁護するわけでもないのですが、そう考えると理解できる部分もあるのかもしれないなと思いました。

 

村上さんの作品は、その作品を通じていろいろなことを考えることができるというのが、良いのだと思います。
たとえ、それが作者が言いたいことではなかったにせよ、作品を通じていろいろな解釈をして、いろいろ考えるというのが村上作品の醍醐味なのだと思っています。