52ヘルツのくじらたち

今日は久しぶりの読書感想文で、「52ヘルツのくじらたち」を紹介します。

本屋大賞をとった小説なので、知っている人や読んだ人も多いと思います。

アマゾンの書き込みでは、賛否両論があって買うのに躊躇したのですが、結論から言うと買って読んで良かったです。

テーマは虐待、DV、LGBT、友情、愛情など多岐にわたっており、いろいろ考えさせられます。

TVで虐待のニュースなどが流れると、本当にやるせない、悲しい気持ちになりますが、ニュースになるのは、氷山の一角なのだろうと思います。

LGBTは、割と身近な問題でもあり、性別に関係なく1人の人間として接しているつもりです。

ただ、カルテには性別を記載する欄があって、戸籍上も性別を変更している人は良いと思いますが、変更していない人だと来院した時に嫌な気持ちになるかもしれないと思います。

血液データでは、男性と女性で基準値が異なるものもあり、仕方がない側面もありますが、このままで良いのかなと思います。

結構、途中は辛い場面もありますが、最後には希望が見えるというか、読んで良かったなと思えますので、興味がある方は手に取ってみて下さい。

涙もろい人は、人前で読まない方が良いと思います。