「汝、星のごとく」 凪良ゆう著を読みました。
良かったので、紹介したいと思います。
なお、こちらの作品は直木賞にノミネートされています。発表は1月19日ということですが、ひそかにこの作品が受賞するのではないかと思っています。
一言でいうと、切ないラブストーリーです。
ですが、ただ切ないだけではなく、周囲のどうにもならない状況にはじめは流されつつ、次第に自分の意志でもって、人生を切り開いていくお話なので、自分も前向きに頑張ろうと思えます。
他人からどうこう言われたり、他人の目を気にしたりせず、「自分の人生を生きる」ことが大事なんだと教えてくれています。
ヤングケアラーやLGBTQについても考えさせられます。
登場人物の一人が胃がん→腹膜播種になってしまうのですが、医者の視点から見ると、年齢的にもあり得るだろうと思いますし、この年齢で胃がんであれば、分化型癌ではなく未分化型癌だろうと推測され、肝転移ではなく腹膜播種になるというのも妥当と思いました。
医者の視点は無視していただいても、この小説は読む価値があると思います。お勧めです。