生活習慣病予防としての運動

糖尿病患者さんは、食事と運動が大事ですよ。と必ず言われると思います。

私も良く言います。

運動は、以前は1万歩歩くことが推奨されていました。

最近は筋トレも良いと言われるようになりました。

 

最近読んだ「ウォーキングの科学」という本には、1万歩には何も根拠がない。

生活習慣病予防としては、あまり役立たないと衝撃の事実?が書かれています。

では、どうすればよいかというとややきつい運動を週に60分以上行うと良いとのことです。

具体的には、早歩き(ややきつい運動)を3分、普通歩き3分を5セット(ここではこれをインターバル速歩と呼んでいます)を、週に4回以上しましょう。と書かれています。

ややきつい運動の定義は、最高酸素消費量の70%以上の負荷ということになっています。

中高年では早歩きで良いとのことですが、体力のある人はジョギングなどの方が良いとも書かれています。

これらの運動を5か月続けることで、体力の向上、生活習慣病の改善、気分障害の改善、睡眠の質の改善、認知機能の改善、関節痛の改善、骨粗しょう症の改善などが得られたとデータとともに紹介されています。すごいですね!!

そもそもこの本の著者は、信州大学の教授だった方でそれなりに信憑性は高いと思われます。

 

いままでやっていた1万歩が全く無意味ということではない(その分のカロリーは消費しているので)ですが、生活習慣病予防の観点では、歩数が少なくてももっと負荷をかけた方が良いようです。

 

私も、自転車通勤の時はちょっと息切れするくらいに漕いでみようと思っています。頑張りすぎると、息が切れて仕事が普通にこなせるまで少し時間がかかってしまうので、適度に負荷をかけるのが良いと思われます。

みなさまも、運動時にはちょっと負荷をかけることを意識してみてはいかがでしょうか。