村上春樹さんの新刊

このブログを読んでくださっている複数の方から、「村上春樹の新刊は読んだんですか。」

と聞かれました。

 

まず、最初の質問の村上春樹の新刊「街とその不確かな壁」はGWに読みました。

ただ、私が村上春樹さんの小説の中身を理解できているかと言われると、たぶんできていないです。

読んで面白いと思えば良いのではないかと思っています。

そもそも、村上作品の魅力はよくわからないところにあるのかもしれないとも思います。

1回目読んで、2回目読んで、1回目とは違う感想を持つことはざらなので、Aさんが読むのとBさんが読むのではおそらく捉え方や感想も変わってくるのが当たり前なのかなと思います。

 

強いてどこが魅力かと言うと、まず文章が読みやすいこと。次に、登場人物が吐くセリフなどで、ハッとさせられることがあること。あと、いろいろ考えさせられることでしょうか。

 

私は確かにたくさん村上作品を読んでいますが熱心なハルキスト(村上さんは村上主義者と言ってほしいと発言しています)ではないですし、、、。

 

わたしはもともと「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」がかなり好きだったのですが、村上さんがそれで納得せず、今回同じ題材で違った作品を作らなければいけなかった理由はよくわかりません。

今回のも面白いと思いますが、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」も十分面白いので。

あらためて、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読んでみましたが、やっぱり面白いなと思いました。

 

最後に、村上作品は万人受けするものではないと思うので、それほど好きでなければ無理に読む必要はないのではないかなと思います。

2023年本屋大賞は『汝、星のごとく』凪良ゆう(講談社)に決定!

以前、こちらで紹介させていただいた『汝、星のごとく』凪良ゆう著が本屋大賞に決定しました。

 

直木賞取れるかなと書いて、そちらはダメだったのですが、本屋大賞が取れて良かったです。

直木賞は作家のお偉いさんが決める賞で、本屋大賞は書店員の方々が決める賞なので、本屋大賞の方が読者に近く、読みやすく共感しやすい本が選ばれている印象があります。

実際に、本屋大賞受賞作になると売り上げがかなり伸びるらしいです。

本屋大賞は、1位の作品だけでなく2位以下でも結構読みやすく面白い本も多いので私も参考にして読んだりします。

 

早速、このブログを見てくださっている患者さんから、本屋大賞取りましたね。の声をいただきました。

こんなつたないブログを読んでくださって、ありがとうございます。

 

ブログもぼちぼち、マイペースでやっていきますのでよろしくお願いします。

 

WBC優勝すごかった!

WBCすごかったですね。

私はほとんどの試合を見ていたのですが、残念ながら決勝戦は見られませんでした。

診療をしていたので、当たり前なのですが。

リアルタイムで見ていた人はうらやましいです。

後から見ても感動しました。

 

今回のWBCを見ていろいろ思うところはあったのですが、一番はチームとしてのまとまりの良さがすごい点でしょうか。

個々人の力ももちろん大事ですが、その力以上を出すにはチームのまとまりの良さが欠かせないと思いました。

これは、野球だけでなくクリニックやみなさんの職場でもそうだと思います。

いがみあっていたら、最高の仕事はできませんもんね。

 

チームのまとまりの良さを引き出したのは、栗山監督だったり、ダルビッシュ選手だったり、大谷選手だったり、皆それぞれが自分のことだけでなくチームのこと、チームとして勝つことを考えて行動した結果なのだろうと思います。

 

今回の大会は、奇跡が起こって優勝したわけでなく、みなそれぞれが自分の持っている力を最大限発揮して、その結果が優勝なので、本当に価値のある優勝だなと感じました。

 

感動をありがとうございました!!

生活習慣病予防としての運動

糖尿病患者さんは、食事と運動が大事ですよ。と必ず言われると思います。

私も良く言います。

運動は、以前は1万歩歩くことが推奨されていました。

最近は筋トレも良いと言われるようになりました。

 

最近読んだ「ウォーキングの科学」という本には、1万歩には何も根拠がない。

生活習慣病予防としては、あまり役立たないと衝撃の事実?が書かれています。

では、どうすればよいかというとややきつい運動を週に60分以上行うと良いとのことです。

具体的には、早歩き(ややきつい運動)を3分、普通歩き3分を5セット(ここではこれをインターバル速歩と呼んでいます)を、週に4回以上しましょう。と書かれています。

ややきつい運動の定義は、最高酸素消費量の70%以上の負荷ということになっています。

中高年では早歩きで良いとのことですが、体力のある人はジョギングなどの方が良いとも書かれています。

これらの運動を5か月続けることで、体力の向上、生活習慣病の改善、気分障害の改善、睡眠の質の改善、認知機能の改善、関節痛の改善、骨粗しょう症の改善などが得られたとデータとともに紹介されています。すごいですね!!

そもそもこの本の著者は、信州大学の教授だった方でそれなりに信憑性は高いと思われます。

 

いままでやっていた1万歩が全く無意味ということではない(その分のカロリーは消費しているので)ですが、生活習慣病予防の観点では、歩数が少なくてももっと負荷をかけた方が良いようです。

 

私も、自転車通勤の時はちょっと息切れするくらいに漕いでみようと思っています。頑張りすぎると、息が切れて仕事が普通にこなせるまで少し時間がかかってしまうので、適度に負荷をかけるのが良いと思われます。

みなさまも、運動時にはちょっと負荷をかけることを意識してみてはいかがでしょうか。

 

内視鏡AI

本日、「世界に挑戦する日本の内視鏡AI」という演題の講演を聞いてきました。

演者は株式会社AIメディカルサービス 代表取締役CEOで、ただともひろ胃腸科肛門科 理事長の多田智弘先生です。

 

同世代の先生が、一つのクリニックの院長にとどまらず、世界を股にかけて活躍しているのを間近に感じて、大いに刺激を受けました。

一方、100億円を調達しているとか、日本を背負っているというような話を聞くと、相当なプレッシャーがあるのだろうと思われ、自分には無理だなと思いました。

英語の論文もたくさん書いて、世界でも講演して、ということも私にはとてもできないので器が違います。

 

ただ、会社の方が忙しく、理事長をしているクリニックで働いている時間がかなり少なくなっているそうなので、私は患者さんと向き合って仕事をしている方が良いなと感じました。

 

内視鏡AIは、まだまだこれからの分野ですが、いずれ普及するのは間違いないです。その時、勝ち組になれるのか、海外勢にやられてしまうのか。多田先生の肩にかかっている部分も大いにあるので、本当に頑張ってほしいと思います。応援しています。

 

書評「汝、星のごとく」

「汝、星のごとく」 凪良ゆう著を読みました。

良かったので、紹介したいと思います。

なお、こちらの作品は直木賞にノミネートされています。発表は1月19日ということですが、ひそかにこの作品が受賞するのではないかと思っています。

 

一言でいうと、切ないラブストーリーです。

ですが、ただ切ないだけではなく、周囲のどうにもならない状況にはじめは流されつつ、次第に自分の意志でもって、人生を切り開いていくお話なので、自分も前向きに頑張ろうと思えます。

他人からどうこう言われたり、他人の目を気にしたりせず、「自分の人生を生きる」ことが大事なんだと教えてくれています。

ヤングケアラーやLGBTQについても考えさせられます。

 

登場人物の一人が胃がん→腹膜播種になってしまうのですが、医者の視点から見ると、年齢的にもあり得るだろうと思いますし、この年齢で胃がんであれば、分化型癌ではなく未分化型癌だろうと推測され、肝転移ではなく腹膜播種になるというのも妥当と思いました。

医者の視点は無視していただいても、この小説は読む価値があると思います。お勧めです。

あけましておめでとうございます

少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、みなさまはどのように年末年始を過ごされましたか。

私は、あまりなにもしなかったな。という感じです。

年末に、在宅で診ていた患者さんを看取ったり、1月3日は夜間休日診療所でお仕事をしたりしましたが、あとはのんびり過ごしました。

 

年末に買ってあった「海街ダイアリー」という漫画を全9巻読破しました。

そのうち、クリニックにも置くと思いますので、興味があれば手に取ってみてください。

「海街ダイアリー」は、アマゾンプライムビデオで先に映画を観て、良いなと思って漫画も購入しました。

原作の漫画も映画も両方良いです。

鎌倉の良さは、映画の方が伝わってくるかもしれません。

俳優さんも豪華です。

 

原作をみてから映画を観るとがっかりすることもあると思いますが、これは両方とも良い感じです。(もしかしたら、映画を先に観たからそう思うのかもしれませんが)

どちらもお勧めです。