潰瘍性大腸炎の講演

先日、潰瘍性大腸炎の講演を頼まれまして頑張って講演しました。

対象は、潰瘍性大腸炎の治療をしている開業医の先生方でしたが、高血圧とか糖尿病のようにメジャーな病気ではないので、少人数でした。

ただ、少数精鋭という感じで質疑応答も含め盛り上がった講演会になりました。

 

講演内容をダイジェストで書くと、

治療の基本はリアルダ、ペンタサ、アサコールなどの5ASAと言われる薬剤である。

コントロールが不良の場合は、ステロイドの投与を行う。

これでも、コントロールが不良の場合は病院に紹介する。

ステロイドの減量で悪化してしまう場合などは、チオプリン製剤を使う。

チオプリン製剤による血球減少の副作用は、予めNUDT15遺伝子多型を調べることで予測が出来る。

これらの治療でも、効果不十分な場合の選択肢はTNFα阻害薬に加え、内服薬のJAK阻害薬が使えるようになった。

潰瘍性大腸炎の病状把握の検査の一つに便中カルプロテクチンがある。

患者さんのために、可能であれば難病医療費助成制度を積極的に使う。

大腸癌の合併のリスクが上がることを念頭に定期的に大腸内視鏡を行う。

上記のことを、症例を交えながら講演しました。